肌は体の一部。体の中で栄養を蓄え、古い肌から新しい肌へと日々変わっていきます。肌のしくみを知り、生活習慣を変えることで、輝くような肌が体の内側から生まれてくるのです。化粧品を使って応急処置するだけではなく、きめ細やかで健やかな本当の美肌を手に入れましょう。
皮膚は3つの層でできている
美しい肌を作る第一歩として、まずは皮膚のしくみを知ることから始めましょう。 人間の皮膚は「表皮(ひょうひ)」「真皮(しんぴ)」「皮下組織」という3つの層でできています。このうち一般的に「肌」と呼ばれているものが「表皮」。私たちがふだん触れている皮膚の表面を指します。 表皮のすぐ下にあるのが「真皮」で、目には見えない部分。およそ70%がコラーゲンと呼ばれる繊維でできています。さらに真皮の下にある「皮下組織」は体温を調節したり、外からの衝撃を和らげたりする働きを持っています。 このうち美肌をつかさどる重要な場所が、表皮と真皮なのです。

美肌のポイントは「角質層」
表皮の厚さはわずか0.1〜0.2mmほどと、かなり薄い皮膚層ですが、その中は「角質層」「顆粒層」「有棘(ゆうきょく)層」「基底層」の4つの層に分かれます。
このうち最も重要なのが、皮膚の一番外側にある「角質層」。紫外線や化学物質、細菌などから体を守り、水分が外へ蒸発しないように調節して、みずみずしい肌を保つバリアのような役割をしています。
角質層は10〜20%の水分を含み、死んだ表皮細胞(角質細胞)と角質細胞間脂質が結びついて適度な水分量をキープしています。角質細胞間脂質はセラミドと呼ばれる保湿成分が40%を占めていますが、このセラミドが減ると角質細胞同士のむすびつきが崩れ、肌のバリア機能が低下。肌の水分量が落ち、外からの刺激に弱くなってしまうのです。
また表皮細胞を生み出しているのは、表皮の一番内側にある「基底層」です。新しい表皮細胞を作り出す、いわば工場のような場所。外部からの刺激に反応してアレルギー反応をおこしたり、紫外線をブロックするためにメラニン色素を作るのも基底層の役割です。
ハリと弾力を生み出す「真皮」
肌のみずみずしさを生み出すのが「表皮」なら、角質層の下にある「真皮」は若々しい肌の源となる層。ふわふわとしたスポンジのような構造をしていて、コラーゲンという網目状のタンパク質が70%を占めています。このコラーゲンやエラスチンは肌の弾力を保つはたらきがあり、劣化すると肌の弾力が失われてシワやたるみを引き起こす原因となります。
ちなみに、よく化粧品に「コラーゲン配合」と書いてありますが、化粧品に含まれるコラーゲンは表皮を保湿することはできても、真皮に浸透してコラーゲンを補うものではないことを覚えておきましょう。
また真皮には、水分を保つヒアルロン酸やコンドロイチン酸が多く含まれていて、肌のハリを生み出します。ヒアルロン酸は水分を含む力が強いので、たくさんあるほど真皮がみずみずしくなるのです。しかし残念ながら、ヒアルロン酸は年齢とともに減っていき、食事などで補うことはできません。
真皮の中に繊維がはりめぐらされ、その間にたっぷりの水分が蓄えられることで生み出される、肌のハリと弾力。しかし加齢やストレスなどによって繊維が衰え、水分が減ることで肌の老化が進むのです。




















